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介護型療養病床(介護療養型医療施設)

長期の療養が必要な高齢者が介護を受けながら生活できる施設です。
病院での急性期は脱したものの、自宅や特養ホームでの生活はまだ無理、という場合に、
介護保険の下ではあっても医療が受けやすい施設として利用されています。
介護保険型の療養病床(介護療養型医療施設)は2011年で廃止されることが決まっていて、
医療型の療養病床や、特養ホーム、老健施設などに転換されていく方針です。

介護型療養病床では、
・療養管理
・看護
・機能訓練
・生活介護
といったサービスが受けられます。

対象は、要介護1~5に認定された方々です。

療養管理

病気の急性期には病院に入院して手術や治療を受けるものですが、
症状が安定してきたものの療養が必要な方もおられます。

麻痺などで普通に食事ができなくて、
胃にチューブを通して栄養補給を直接行なう胃瘻造設をした場合には、
栄養管理や吸引などの医療行為が必要になります。

また、カテーテル挿入から栄養輸液を送り込んで栄養補給するIVHなども
医師や看護師による管理が必要になってきます。

看護

看護師は療養病院と同じ基準で配置されています。
日常の健康管理や治療などを受けることができます。

機能訓練

高齢になってからの入院は、それほど長期にわたる入院でなくても、
生活機能を衰えさせるものです。
自宅ではがんばってトイレに歩いていっていたのに、
入院して治療を受けている間まったく歩かないとすっかり筋肉が落ちてしまいます。

自宅に戻って以前のような生活を再開するために、
必要な機能訓練を行なっていきます。

生活介護

介護職員は療養病院と同じ基準で配置されています。
食事、入浴、トイレといった生活面での介助も受けられます。

療養病床の今後

介護型療養病床は2011年をもって廃止されることになりました。
入院の必要はないものの自宅での介護を受けられないために入院が長期化する
「社会的入院」をなくすという目的です。

新たな施設として、新型老健(介護療養型老人保健施設)が新設されました。
介護型療養病床と比較すると医師の配置数が3分の1に減っていますが、
看護師と介護者の配置数は変わりません。
常勤医師と看護師、介護者、そして夜間にも看護師が常駐する施設になります。

医療は医療保険で、介護は介護保険で、という住み分けも大事ではありますが、
高齢者自身の願いに耳を傾けるのを忘れないようにしたいものです。