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老健施設(介護老人保健施設)

治療や入院などの必要がないものの、介護の必要な高齢者が生活できる施設です。
老健施設は、高齢者が帰宅して自宅で生活することを目指しており、
そのためのリハビリを中心に支援していきます。

老健施設では、
・医師による健康管理
・看護
・理学療法リハビリ
・作業療法リハビリ
・言語療法リハビリ
・日常的な生活介護
といったサービスを受けられます。

対象は、要介護1~5に認定された方々です。

老健施設で入居できるのは、原則として3ヶ月までです。
短期間の入所は、ショートステイ(短期入所生活介護)として、
自宅から通う場合は、デイケアサービス(通所リハビリテーション)として
受け入れています。

医師による健康管理

常勤の医師がいますので、日常的な健康管理と共に、緊急時の処置をしてもらえます。

看護

看護師が常駐していますので、容態が変わったときにもすぐに対応してもらえて安心です。
薬をきちんと飲むように指導したり、病院の診察に付き添ってくれたり、
夜も宿直で見ていてもらえます。

リハビリ(機能訓練)

理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門家の下で、
機能訓練を行なうことができます。
自宅に帰っての自立した生活を目指して訓練を行ないます。
今できている能力を維持すると共に、
入院前にできていた機能をできるだけ回復させることを考えます。

もちろん、自宅でも訪問介護サービスを受けられますので、
完全に機能が回復できなくても生活していく方法はあるのですが、
自分でできることの幅が広がれば、高齢者本人の喜びや意欲につながります。

理学療法リハビリ

体の機能を取り戻すための訓練です。
いわゆる「リハビリ」らしいリハビリです。

脳卒中などによる麻痺で動かなくなってしまった腕や指先をもう一度使えるように、
関節の動きを広げたり、筋肉を強化したり、神経の働きを刺激したりします。

歩行する、という動きを回復させていくのも実は複雑で、
バランス感覚を取り戻したり、体の各部が協調しながら動けるようにしたり、
筋肉の強化をしたりといった訓練を怪我しないよう注意しながら行なっていきます。
歩行器や杖といった用具に慣れることも含まれます。

作業療法リハビリ

食べる、ボタンを掛ける、字を書くといった日常的な動きは、
感覚、筋力、意欲、記憶といったさまざまな要素が絡み合っています。
そうした能力を刺激して再び自分で動けるように訓練していきます。

指先の感覚を取り戻したり、空間の知覚を回復したりできますし、
麻痺で動かない部分がある時は、新しい動きを習得したり新しい道具に慣れたり、、
高齢者各自に残された能力を最大限引き出す工夫をしていきます。

ゲームや手芸、陶芸などをしながら機能向上の訓練をしていくケースもあります。

言語療法リハビリ

脳障害や難聴などで失われてきた言語能力を再びよみがえらせる訓練です。
写真やカードを使って物と言葉の関連を強めたり、
単語をつなげて少しづつ長い文章を話せるようにしたり、
会話や歌、作文などを通してコミュニケーションが滑らかになるよう練習したり、
根気強く、以前の能力を取り戻すリハビリを行ないます。

日常的な生活介護

食事、入浴、排泄といった日常的な介護も受けられます。

老健施設は、社会復帰を目指す高齢者のリカバリー施設なのです。