グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
認知症の高齢者ができるだけ自宅に近い雰囲気で生活できる施設です。
少人数の高齢者と数名の介護スタッフで生活する、地域に溶け込みやすい施設です。
グループホームでは
・個室での生活
・調理の支援や食事の提供
・健康管理、金銭管理といった生活指導
・食事、入浴、排泄などの生活支援
といったサービスを受けられます。
対象となるのは、要支援2、または要介護1~5の認定を受けていて、
なおかつ認知症の状態にある方々です。
個室での生活
プライバシーを重視した個室の生活は、
自分らしい空間を持ったり、以前暮らしていた家に近い雰囲気を再現しやすいものです。
キッチンや食堂は共有スペースですが、
食事は、個室でも共同の食堂でも取れるようになっています。
仲間と会話したいときはリビングに行き、
静かに過ごしたいときは個室にいることもできます。
選択の自由があるというのは、ありがたいものです。
年配になり、特に認知症になっていくと、
家族はなんでも決めてあげなければならない、と感じることもあるでしょう。
それでもしっかり判断できる部分では個人の決定を尊重したいものです。
調理支援や食事の提供
キッチンで調理スタッフが調理を担当しますが、入居者と共に調理することもあります。
高齢者のできることまで介護者がやってしまうのではなく、
高齢者自身で可能なことはできるだけ自分で行なうほうがよいのです。
意欲があれば人間は元気でいられますし、
失われたように思えた能力が戻ってくることだってあるのです。
健康管理、金銭管理といった生活支援
認知症になると金銭管理が難しくなってくる場合があります。
グループホームでは世話人やサービス管理者がお金を管理して、
無くした、盗られた、といった問題が起きないよう工夫がなされています。
入居者の健康管理にも気が配られます。
薬を飲み、検診を受け、具合が悪ければ治療を受けられるよう支援がなされます。
食事、入浴、排泄などの生活支援
体がだんだんと衰えていくにつれて、
食事を取る、お風呂に入る、トイレに行くといった日常生活にも支障が出始めます。
グループホームでは、そうした生活介助を受けることもできるのです。
何もかも助けてもらう、という考え方ではなく、
できない点を補ってもらうという考えに基づいて高齢者を支援、介助する時に、
高齢者自身も、社会の一員として生活できている、という喜びを感じられるでしょう。