介護の仕事を講習で学ぶ
介護の資格を学校に通って学んだり取得したりできる余裕があればいいのですが、
社会人として働いていると、そんな時間や余裕はなかなか取れないものです。
また、その他の学科を学びながら介護の資格を勉強したと思っている
学生さんもいることでしょう。
講習や講座を通して、介護の資格について勉強することができます。
ホームヘルパー(訪問介護員)
ホームヘルパーは養成研修を修了することで取得できます。
1級は230時間+継続養成研修、2級は130時間、3級は50時間の課程となっています。
内容は、講義、演習、実習が行なわれます。
市町村自治体や社会福祉協議会といった公的機関では安価な講習費で資格を取得できます。
県や市からの委託事業の場合はテキスト代のみの講習会もあります。
申し込みも多く、すぐに受講できない場合もあります。
また、農協、NPO団体、介護サービス事業者、各種学校なども開催しています。
デイサービスや老健施設などを運営しているサービス事業者の講習会では、
受講後にその施設で働く代わりに受講費を援助するケースもみられます。
通信教育でホームヘルパーの資格を取ることもできます。
講義部分を通信添削による指導で行ない、数日間の演習、実習に通うことで修了します。
各種学校で開催している講習会は、夜間の教室も開かれていますので、
ほかの勤めに通いながらの資格取得も目指せるでしょう。
ケアワーカー(介護福祉士)
福祉系の高校や専門学校、大学などを卒業していない場合は、
介護等の業務経験が3年以上あるか、
2年制の通信教育を修了し、9ヶ月間の実務を経験して初めて受験資格ができます。
介護福祉士の国家試験は筆記と実技で行われますが、
介護技術講習会を修了していれば実技試験は免除されます。
ソーシャルワーカー(社会福祉士)
4年制大学の福祉学科を卒業すると社会福祉士の受験資格ができます。
そうでない場合は、一般養成施設や相談業務実務などを経ての受験資格取得となります。
一般養成施設は通信課程や夜間通学、昼間通学などで修了できます。
受験対策講座なども各地で行なわれています。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
医療、介護系の国家資格を持っている場合は実務経験が5年、
持っていない場合は実務経験が10年あることで受験資格を取得できます。
介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を受講して
介護支援専門員として働くことができるようになります。
通信教育や夜間講習などで受験対策勉強を行なえます。
資格を取れれば嬉しいものですが、それはあくまでスタートラインに立てたに過ぎません。
その後の経験や研さんによって、立派な介護者を目指していきましょう。